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受注会ご来場のお礼

先日大阪と東京の受注会が終了いたしました。

不安な状況であるにも関わらず多くのお客様に足をお運びいただき心より感謝申し上げます。

ご注文いただきました靴は1足1足丁寧にお作りいたしますのでしばらくの間お待ちくださいませ。


受注会ではいつも出会いがあり、新たな気付きがあります。

特に自身が足入れできないメンズラインに関しては、様々なお客様のご試着を拝見することが大変参考になります。

捨て寸を可視化し適切なサイズのご提案をする目的で制作したビニール素材のローファーも自身なりのメンズラインへのアプローチですが、やはり生のお声に勝るものはありません。

ご興味をお持ちいただくお客様のお声が次回以降の企画にまた活きてまいります。私といたしましてはより良い靴の開発にご一緒に参加していただいている気持ちです。


今回大阪ではメンズのローファーのみを並べ、東京ではメンズレディース共にご注文を承りました。

レディースにおいては、ブランド立ち上げ当初より様々な製法の靴を特にライン分けせず展開しております。

それは、私自身レースアップのマニッシュな革靴を履きたい日もあれば少しヒールの高いミュール等を履きたい日もあり、私が提案したいのは点としての靴ではなく、そういった気分や空気、空間であることの表現でもあります。

セメント製法・マッケイ製法・ステッチダウン製法・グッドイヤーウェルテッド製法。採用するそれぞれの製法にデザインに即した理由があり、優劣は感じていません。勿論製法ごとに見た目や経年変化の特徴は存在するため、それらをご理解いただいたうえでご自身だけの生活スタイルや気分・好みに合わせ靴をお選びいただく行為をとっていただければ嬉しく思います(自分で判断し選ぶという行為に最近注目しています)。


画一的な価値観を認知することと自分をよく知ること、ありたい姿を想像できる力や理想像探しへの努力、自分の経験を大切に思う気持ち、そういったものを上手に混ぜ合わせ体現できる方はとても魅力的でお話を伺いたくなってしまいます。

そういった方々との出会いが潜む受注会という場は単純に楽しいものです。


次回は少し間が空いてしまいそうですが、新たなデザイン発表と共に年内に機会を設ける予定です。

また皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

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