METHOD
How to care
革靴はお手入れをしていただくことで、ツヤが出て、柔らかく足になじみ、永く愛用いただけます。着用したら塵や汚れを落とし、保湿・栄養をあたえる。人間が日々スキンケアをするのと同じです。
革の手入れに正解はありません。ワークっぽく無骨に育てたければオイルメインで野生的に、フォーマルな小綺麗さを出したければクリーム系で上品なツヤに仕上げるなど、自分好みの一足に育てることを楽しんでいただけたら幸いです。
また、革靴は着用頻度や環境から受ける影響が大きいため、革の状態をよく観察してお手入れをしていただければと思います。このページでご紹介するケア用品は、premio gordoとしてできればこう手入れしてもらいたいという提案です。
1
クリーナー
M.モゥブレィ ステイン・リムーバー
お手入れの前に、着用時についた汚れや塵のほか前回塗ったクリームも一度落とすことで、次のクリームの浸透が良くなる。化粧落としのようなイメージ。汚れ落としに特化したシンプルな本品は、さらっとした使用感で、水性タイプのため皮革に優しく、洗浄能力が高い。ただし起毛素材には使用不可。
基本のケアの無色クリーム
サフィールノワール
スペシャルナッパデリケートクリーム
まずはこれ一つあると安心。基礎化粧品のようなイメージで、日々の栄養補給に最適。革本来の風合いを損なわず、マットな仕上がりで保湿効果が高い。しっとり柔らかくなるため、履きおろし前に塗り込めば足馴染みが早くなる効果も期待できる。豚毛ブラシを使用して塗布することでクリームを均一にのばし、細かいシワやシボの凹凸にもしっかり塗り込める。豚毛による摩擦で自然なツヤが出る。
2
+αのケアとしてツヤ出しのクリーム
コロニル 1909
シュプリームクリームデラックス
シダーウッドオイル・ラノリンといった天然由来成分により自然なツヤ出しが可能で、premio gordoがメインで使っている黒のカーフレザーと好相性。乾燥などによって薄くなった色味に良い深みが出る。とにかく守備範囲が広く優秀なクリーム。万能なカラーレスのほか、ブラック、ブラウン、タンなど色展開も充実している。
3
オイルドレザー専用のクリーム
サフィールノワール
オイルドレザークリーム
丈夫な素材であるオイルドレザーは、オイルアップ(加脂)されることで、柔軟性や水気・乾燥への耐久性が強化される。基本ケアの②との併用(2〜3回に1回に本品を使うなど)がおすすめ。マットな仕上がりで上品な質感を保てる。
4
5
起毛素材に適した保湿ミスト
コロニル オーガニック
プロテクト&ケア
保湿と保護を目的としたオーガニックのミスト。起毛が1本1本コーティングされるため、防水効果に加えて汚れの付着も防ぐ。多くの起毛素材用スプレーには防水効果のための化学成分(フッ素系樹脂など)が含まれるが、こちらの製品はオリーブオイルが主成分で革にやさしい。起毛革のお手入れには本品と、スエード用ブラシがあるとよい。汚れ落としのクレープブラシと毛並みを揃えるブラシが一体化したタイプがおすすめ。
6
トゥに艶を与え立体感を出すワックス
サフィールノワール
ビーズワックスポリッシュ(ニュートラル)
ワックスで艶を出すと靴の立体感が強まる。ただし、うまく使用するのにはコツがいるため、玄人向けアイテム。表面に蝋の塗膜を作る仕組みで、屈曲部に塗布すると割れが生じるため芯材のある爪先と踵にのみ使用する。製品により使用感や仕上がりが異なるので自分好みのイメージにあうワックスを選んで欲しい。