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Leather waste that inevitably come out,
when making leather shoes.
革靴を製造するときにどうしても出てしまう端材でカードを制作しています。
牛や馬の体の一部だったものを、人が靴に仕立てて身にまとっている。できる限り、余すことなく、使うこと。廃棄物も、減らしたい。購入した方に、その靴が造られた過程を想像してもらいたい。機能と美しさを追求した靴のラインは、切りとったあとに残る形も美しい。
靴のパーツにならなかった端材の山から、ひとつひとつ拾いあげ、台紙の上に配置を決めて、台紙にとめています。ひとつとして同じカードは存在しません。端材にもそれぞれ名前があり、ここで紹介します。
つりシロ
アッパーを手で伸ばしながら、釘で木型に留め、鎚で叩き込み、三次曲面の木型形状を革に記憶させる工程(釣り込み)を行ったあと、切り落とされた余剰部分。アッパーが表革・芯材・裏革と層になっていることがわかる。つま先や踵の丸みを出すためにひだを作りながら釣り込むため、一部にそれが残っている。
本底
地面と接する靴底を、型のラインに沿って切り取った余剰。靴のシルエットがきわ立つ大切な曲線。履けば履くほどその人の足裏に馴染むよう、しっかりと厚みがあり、繊維密度が高いベンズという部位の牛革を使用している。
ウェルト
中底と本底を介すための部材、あるいは意匠としてのパーツ。その余剰。
革シャンク
本底に装着し足裏の曲面凹凸を出すパーツで、靴と一体化させるため手作業により包丁で削ぎ落としたもの。
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